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SOLマガジン Vol.2 「お客さまの防災意識を高めたい!」防災イベント企画から実施までの想いを聞きました!

こんにちは。
中央電力ソリューション株式会社で採用担当をしています、竹内かおりです!
SOLマガジンでは、「レジル株式会社」のグループ会社である「中央電力ソリューション株式会社」(以下:SOL)について紹介していきます!
今回は、防災イベントの企画をした保安管理本部 請求庶務チームの田中祐子さんにお話を聞きました!


自己紹介をお願いします!


保安管理本部 保安顧客グループ 請求庶務チームの田中祐子です。2013年8月の入社当初は工事部に所属していました。現在入社12年目を迎えたところです。
新卒で金融業界に就職し、その後専業主婦を経て再び金融業界で社会復帰し、数年後にレジル(旧中央電力)に転職しました。電気分野は未経験でしたが、社会復帰後はWワークとしてマンションコミュニティ事業にも携わっていたため、デベロッパーや管理会社との関わりが多く、理事会にも出席する機会がありました。そのため、一括マンション導入に関する事務作業には抵抗なく、スムーズに馴染むことができました。

所属部署ではどんなお仕事をしていますか?

現在、私は保安部門のバックヤード業務として次の業務を担当しています。
・主任技術者の点検作業および立ち合い業務に伴う料金の請求業務
・各種支払い手続き
・月次の決算業務
・停電を伴う電気設備点検(停電年次点検)の日程調整
・停電年次点検におけるサポート技術者の手配
・点検報告書や注意事項の発送業務
・その他、庶務全般

防災イベントを企画したきっかけを教えてください!

あるマンションで停電年次点検に立ち会った際、停電に対してご意見をいただいたことがありました。その際は事情を説明してご納得いただけましたが、お客さまが「災害時の予行練習だと思えばいいか!」と仰ったことが印象的で、この経験をきっかけに、全館停電があるからこそ、住民の皆様がより現実的に防災について考える良い機会になるのではと考えるようになりました。
停電年次点検は全館停電を伴うため、停電に対する不安やお困りの声が寄せられるケースがあります。点検時に気持ちが前向きになるようなイベントを組み合わせたりできないかな…などと思い、防災イベントを考えました。
請求庶務チームではお客さまとのやり取りや現場に出ることも多く、現場での気づきが業務に役立つことを実感しています。
今後もお客さまのニーズに敏感であり続け、より良い提案ができるよう心掛けていきたいと思います。

今回のイベント概要

今回のイベントでは、講座、体験、展示の3つのブースを設け、防災について学び、体験する機会を提供しました。

●講座ブース

  • 「防災ITSUMO講座」
    停電時間を利用した真っ暗な空間で行う講座で、実際の震災現場でのエピソードをもとに、テレビやネットだけでは分からない、本当に大切な防災情報をワークショップ形式で体験しながら学べる場所をつくりました。

暗闇の中で行うことで被災環境を疑似的に体験し、参加者それぞれが自分や家族にとって必要な備えを考えていただく場をご提供しました。 

  • 「防災博士の挑戦状」
    親子で会場に隠されたカードを探し、そのヒントをもとに災害時に必要な防災グッズを当てるクイズ形式の講座を実施。謎解きをしながら在宅避難に必要なグッズを当てて楽しく防災を学んでいただくコンテンツを用意しました。

「防災ITSUMO講座」の様子

●体験ブース

  • 「防災VR体験」
    ヘッドセットを装着し、熊本地震と同じ震度6の地震を体験。歩きながら、しゃがみながら、さまざまな角度から地震の揺れを体感し、家具の固定やガラスの飛散防止、避難経路の確保など具体的な防災対策について参加者の皆様と一緒に理解を深めることができました。

  • 「感電体験」
    微量の電気を流し、ビリビリとした感電を体験。技術管理1チームのメンバーから感電が起こりやすい環境や場所についても説明を行い潜在的な危険要素についてお伝えしました。

  • 「トラッキング体験」
    電源プラグとコンセントの接地点から発火する様子を実演し、トラッキング(電気火災)のメカニズムとその対策についてお伝えしました。停電を伴う被災時の火災原因としてよくある現象のため、参加者の皆さまに体験いただくことで防災意識を高める機会にしていただきました。

  • 「発電機始動体験」
    ガソリン式、充電式、ガス式、ポータブルタイプなどの発電機を実際に始動させ、発電機の臭いや音、重さ、大きさ、事前準備について学びました。発電機を選ぶ際に必要な知識を提供しました。

「防災VR体験」の様子

体験ブースでは、「どうしたら危険を防げますか」といった質問をされるなど、熱心に話を聞かれる方もいらっしゃいました。
今後は危険を防ぐグッズの紹介もできたら良いなと考えました。全体的に各ブースで驚きや納得の声が上がるなど、楽しみながら防災について学んでいただけました。

●展示ブース

  • 「防災グッズ紹介」
    在宅避難に必要な防災グッズを展示し、実際に触れて確認できるよう、各アイテムを複数用意。購入希望者には、購入店と価格も表示し参考にしていただきました。

  • 「備蓄品紹介」
    当該マンションの防災倉庫に保管されている備蓄品の展示と、2人分の3日間必要な備蓄品も紹介。参加者に在宅避難に必要な備蓄品について考える機会を提供しました。

  • 「地域防災情報」
    管轄の役所や消防署で提供された避難場所や給水ポイントに関する情報をパネルを展示。さらに、役所や消防署が作成した防災に関するパンフレットも配布しました。

防災グッズお試しコーナー

展示ブースでは、実際に触れることで「これ使いやすい」「うちでも買っておこう」といった声や、「こんなに備蓄が必要なんだ」という驚きの声が多く聞かれました。
居住者の方からは「自分たちが住んでいるマンションにどんなものがあるか知らなかったので、知れてよかった」との声もあり、参加者が真剣に防災について考えている様子が印象的でした。

●スタンプラリー&アンケート

各ブースを回ってスタンプを集め、アンケートに回答した方にはガチャガチャで防災グッズをプレゼント。
今回のイベントの参加者からは「非常にためになった」という声が多く寄せられ、アンケート結果はポジティブな回答ばかりで、大変好評でした。

開催までの準備について

今回のマンションは防災意識が高く、防災担当理事の方々(2名)も非常に熱心で、NPO法人プラス・アーツも交えて何度も事前打ち合わせや現地確認を重ねました。その結果、管理組合の意向と当社の提案を融合した企画を立案することができました。

また、マンションの立地に即した地域防災情報を提供するため、横浜市港南区役所を訪ねた際は総務課危機管理・地域防災担当の方が興味を持ってくださり、イベント当日の見学希望をいただくとともに、防災に関するアドバイスや配布資料の提供もいただきました。

さらに、横浜市消防局でもイベントに対する賛同のお言葉をいただき、消防局ノベルティの提供や「よこはま防災eパーク」のQRコードの使用許可など、防災啓発の取り組みについて強い関心とご協力をいただきました。

港南区役所での打ち合わせの様子

イベントでは、啓発パネルを設置し、複数回にわたって告知を行うなど、事前準備にも力を入れました。
また、10月下旬の開催に合わせてハロウィーンに関連した子供向けキャンディレイを用意し、イベントを盛り上げました。

東京本社では部署の垣根を越えてキャンディレイを作成

「防災VR体験」「感電体験」「トラッキング体験」については、事前に社内でリハーサルを実施し、社員の反応を参考にして当日の運営をシミュレーションしました。
当日の搬入、動線、スケジュールについても、スムーズな会場設営ができるよう特に念入りに計画を立てました。

当日の様子

当日の様子は、こちらの記事でも公開中です!

今回の記事では、田中さんの働く様子を紹介します。

参加したご家族に防災グッズ(タッチセンサーライト)を点灯してお見せしている様子
「防災博士の挑戦状」で多くの居住者さまが防災について考えている姿

企画から当日までの振り返り

この企画を考え始めたのは2021年のことです。以来、様々な方に相談し、たくさんのアドバイスをいただきました。多くの方から「いい企画だね!」とお言葉をいただいたものの、実現までには3年の時間を要しました。その理由の一つは、年次点検の日程調整が点検の半年前から始まるため、イベントに適した物件・開催時期の選定に時間がかかったことです。

イベント実現までには多くの方々のご協力をいただきました。レジルの分散型エネルギー事業本部の方々には、管理組合との日程調整や企画運営のサポートを、SOLの技術管理1チームには点検業務と企画運営、請求庶務チームメンバーにはイベント準備に集中できるよう環境を整えていただき、当日の運営や準備・後片付けの協力をいただきました。皆さまには心から感謝しています。

特に実施物件が決定してからは、上長に稟議や企画書作成を含め多くのサポートをいただきました。アイデアがあっても、会社として実施するには様々なルールがあり、一人で実現するのは難しかったと思います。提案を形にできたのは、上長の支えがあってこそです。

また、連日の相談や話し合いを通して濃密な時間を共有し、無事に開催にこぎつけることができたこの経験を通して、他の業務においても信頼して相談できる関係が築けたと確信しています。

「チャレンジを後押しする風土」があるレジルグループで働けることをありがたく感じると同時に、SOLのチーム力の素晴らしさ、このチームの一員として働ける幸せを改めて実感しています。

今後、SOLで取り組みたいことは?

今回の防災イベントを振り返り、企画をさらにブラッシュアップし、当社のサービスの一つに育てたいと考えています。私は「一括受電」というサービスが非常に優れたサービスだと思っていて、このサービスをさらに広めるためにも、導入後の付帯サービスとして防災イベントを提供できればと考えています。

当社の一括受電サービスをご利用いただいているからこそ実現できる、「全館停電時間を活用したリアルな防災」を定着させていきたいと思います。全国的に防災意識が高まっている今、この取り組みは時代に即した価値あるサービスになると確信しています。

また、SOLのメンバーは電気のプロ集団であり、日常生活に密着したアドバイスを提供できることを今回のイベントを通じて実感しました。今後も防災サービスを通じて、SOLの技術力を広く発信し、さらなる価値を提供していきたいと考えています。

最後までお付き合いいただきありがとうございます!


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